市立大洲病院新改革プランについて
市立大洲病院は、総務省から示された公立病院ガイドラインに基づき、平成21年3月に「市立大洲病院改革プラン」を策定し、また、その後継プランとして平成25年3月に「第2次市立大洲病院改革プラン」を独自に策定し、健全経営の確保を目標に経営改革に取り組んでまいりました。
平成23年度には、当院を取り巻く外的・内的医療環境に迅速かつ円滑に対応すべく、経営形態を地方公営企業法の一部適用から全部適用に移行し、さらなる病院改革に努めてまいりましたが、慢性的な医師不足の問題や医療機能の分化・推進による急性期病床の削減、診療報酬改定及び患者数減少などの医療を取り巻く厳しい環境のなかで、純損失を計上する厳しい状況であり、さらなる経営改革と収支改善が求められています。
平成27年3月には総務省から新たな公立病院改革ガイドラインが示され、平成28年度末までに新改革プランを策定し、病院機能の見直しや病院事業経営の改革に総合的に取り組むよう要請されています。
新病院改革プランの内容は、前ガイドラインで示された「経営の効率化」「再編・ネットワーク」「経営形態の見直し」の3つの視点に加え、愛媛県が策定した「地域医療構想」を踏まえて公立病院として果たすべき役割を明確にした上で、さらなる改革を推進する取り組みを示す必要があります。
当院は、八幡浜・大洲喜多医療圏域の公立病院として、これからの超高齢化社会を迎えるにあたり地域包括ケアシステムの構築に向けた役割を担うとともに、大規模災害時における拠点病院としての役割も果たすべく災害対応への準備も進めております。
以上のことから、当院では「市立大洲病院新改革プラン」を策定し、今後の当地域における中核病院として質の高い医療を安定的に提供できるように、これまで以上に経営改革と収支改善を図ってまいります。
平成29年3月
大洲市病院事業管理者
谷口 嘉康
市立大洲病院改革プラン
市立大洲病院改革プラン〔ダイジェスト版〕